売りから取引ができる仕組み(理由)を説明します【FX入門】

買っていないのに、なぜ売りから取引を始めることができるのだろうと思うかもしれませんが、FXの場合、持っていなくても売ることができます。

なぜ、持っていないものを売ることができるのかというと、そもそも、一般的なFXでは、通貨を本当に買ったり売ったりしていないからです。


売りから取引ができる理由



売るという言葉になっていますが、そのままの言葉の意味で考えてしまうとややこしくなるので、その方向に動くと儲かる注文と考えるのが良いのではないかと思います。


取引ごっこ



さきほど書いた「FXは通貨を本当に買ったり売ったりしていない」という言葉が気になった人もいらっしゃるかと思いますので、FXの基本的なことを説明します。


■FXは、差金決済取引の1つで、ほとんどのユーザーが店頭取引を利用している。■



差金決済取引



差金決済取引とは、現物の受け渡しはせずに、儲かったお金を受け取ったり、損失を支払ったりする取引のことです。取引の利益は受け取るが、取引したものは受け取らないというわけです。FXでなにかの通貨を保有しても家にその通貨は届きません。


店頭取引



店頭取引(店頭FX)とは、FX会社が相手となる取引のことです。ユーザーは為替市場で不特定多数の相手と取引をするのではなく、利用しているFX会社と取引をします。FXをやっているほとんどの人が、この店頭取引を利用しています。


ということは



通貨を受け取ることは出来ない、そして為替市場で取引していない、つまり、FXというのは為替市場の値動きを利用してFX会社と取引ごっこをしているのです。


売りから取引を始めることができる仕組み



のみ行為?



FX会社のことをノミ屋と言っている人がいますが、FXの店頭取引はのみ行為ではありません。取引所で売買すると言っておいて取引所で売買しなかったら、のみ行為になりますが、店頭取引は最初から取引の相手は自分だと言っているので、のみ行為ではありません。


空売りではない



FXの売りからの取引は、空売りしているわけでもなく、反対の通貨を買っているわけでもありません。その方向に動くと儲かる注文を入れているだけです。


金融先物取引業協会
証券取引等監視委員会
金融庁


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