FX初心者が経済指標トレードをやると負ける【FXコラム】

初心者がハイリスクな経済指標トレードをやる理由は2つあります。1つは「注目」です。GDP、雇用統計、CPI、FOMCなどの指標発表は重要イベントなので自然と注目を集めます。

注目されるものは話題になるので盛り上がります。そういう状況を目にすると参加したくなります。


ノートパソコンの画面を見て驚く女性



もう1つは「値動き」です。重要な指標の発表時は大きく値動きすることが多いです。大きな値動きは大きな利益でもあるので魅力を感じます。

この注目と値動きの2つによって初心者は指標トレードをやってしまいます。


負ける理由



指標トレードで勝てればなにも問題はないのですが、ほとんどの初心者は損をして最終的に負けてしまいます。数回は利益を出すことがありますが、数か月続けると損をしています。

初心者が指標トレードで負ける理由も2つあります。1つは「不利」です。

指標トレードで1番重要なのは指標の結果なので結果を予想するのですが、個人が指標の結果を予想するのは相当大変で、初心者が予想をするのは現実的に無理です。

一般のトレーダーはどこかの会社が出した予想を見るしかなく、誰でも見れるあまり価値のない予想を参考にします。

対して、金融機関やヘッジファンドには調査部や独自の情報ルートがあり、公表されていない精度の高い予測を入手することができます。そして、なんらかの方法で結果を事前に入手している悪い会社もあると思います。

1番重要な部分で圧倒的な差があるので、指標トレードは初心者に不利なトレードです。



イスに座って落ち込んでいる人



負ける理由のもう1つは「損」です。

指標発表時は大きく値動きすることが多く、予想を外すと短時間で大きく損をします。運よく値が戻り少ない損失で損切りできればいいのですが、そういうラッキーなことはあまりありません。

大きく損をしたとき、資金の余裕がなければロスカットやゼロカットとなります。資金の余裕があれば損切りか塩漬けとなります。

指標トレードは損が大きいので負けやすいトレードです。


指標トレードの本質



説明をした負ける理由の不利と損を組み合わせると、初心者の指標トレードは不利なうえに大きく損をすることになります。つまり、トータルで見るとハイリスクローリターンです。

さらに、指標発表時はスプレッドが広がるので取引コストが増加します。これを組み合わせると、ハイリスクローリターンでハイコストになります。

まとめると、初心者の指標トレードは、ハイリスク・ローリターン・ハイコストのトレードです。


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タグ : 経済 取引

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