スイスフラン(CHF)の基礎知識

スイスフランとは、スイス連邦の通貨のことです。通貨記号のCHFは、ラテン語のスイス連邦のフランを意味するConfoederatio Helvetica Francの頭文字をとったものです。


1000フラン



スイスの硬貨は、ラッペンもしくはサンチームと呼ばれます。ラッペンはドイツ語で、サンチームはフランス語です。100ラッペン(サンチーム)で1フランです。


スイスフランは安全資産



スイスフランは最も安定した通貨で安全資産と言われています。その理由は、スイスが政治的、経済的に安定しているからです。そしてフランの金利が低いことも理由の1つです。

フランは安全資産なので地政学的リスクが高まったとき、資金の逃避先に選ばれることが多いです。有事のフラン買いという有名な言葉があるくらいです。


通貨




フランはヨーロッパではユーロとポンドの次に取引量が多い通貨です。イタリアとドイツの一部の地域では非公式の通貨として流通しているそうです。

FXではドル・ユーロ・円と同じメジャー通貨に分類されています。



スイス国旗



スイスの基礎知識



スイスは中央ヨーロッパに位置します。地図で見ると長靴の形をしたイタリアの上にあります。スイスの面積は日本の九州と同じくらいです。人口は約850万人で、首都はベルンです。漢字では瑞西と表記します。

スイスは、戦争を行わないこと、他国間の戦争にかかわらないことが国際条約で認められている永世中立国です。スイスはEUに加盟していないので通貨はユーロではなく自国通貨のフランです。

スイスは、距離はメートル法、重さはグラム、液体はリットルを使用します。日本と同じです。


スイスは物価が高い




スイスは非常に物価が高く、物価の高さ世界一と言われています。マクドナルドのビックマックセットで1500円くらい、スターバックスのコーヒーの小さいサイズで850円くらいです。日本と比べると倍くらいの値段です。


スイスの経済・エネルギー




スイスのGDPの66%が輸出です。輸出品目は、科学・製薬・精密機械・時計などです。スイスは水と木以外の天然資源が少ないため、石油や天然ガスや石炭などは輸入に依存しています。水が豊富なため、発電電力量の約60%が水力発電です。


スイスの有名企業




・ビトル(石油)
・グレンコア(資源)
UBS(金融)
・クレディスイス(金融)
・チューリッヒ(保険)
・ノバルティス(製薬)
・ネスレ(食品)
・トリンプ(下着)
・ロレックス(時計)
・タグホイヤー(時計)
・オメガ(時計)
・スウォッチ(時計)


国際機関の本部が多い




スイスのジュネーブは国際会議の中心地です。40ほどの国際機関の本部が存在します。いくつか紹介します。

世界保健機関(WHO)
・世界貿易機関(WTO)
・世界気象機関(WMO)
・国連欧州本部(UNOG)
・欧州サッカー連盟(UEFA)
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